久しぶりに野球を観た。正しいことが全てなのか。

仕事の取引先の方よりチケットをいただき、東京ドームで野球観戦。東京ドームで野球を見るのは多分人生2回目。東京ドームには、ここ数年はアメフトの試合を観に数回足を運んでいたが、野球を観に行くのは実に20年ぶりくらいかもしれない。

 

東京ドームに限らず日本のプロ野球観戦自体とても久しぶりだった。

 

巨人首位で好調な中でのvs中日ドラゴンズ。初回からヒットを飛ばし、点をとっては取られのシーソーゲーム。代打や代走もどんどん出て、ピッチャーも目まぐるしく変わった。9回表にソロホームランで同点になり、9回裏でサヨナラという展開で、最後の最後まで飽きない試合だった。最近の野球事情を知らない私でも知っている阿部慎之助選手も代打で登場。巨人ファンの盛り上がりに、特にファンではない私でも高鳴るものがあった。

 

試合を観て思った。ビデオ判定が当たり前になって、少し面白さが失われたかもしれないと。正しいのは大事だが、その場の熱い空気に押される判定があってもいいんじゃないか。人間が審判をやれば間違えることはある。けれど、それも含めてゲームとして「生」を楽しむ。それがその場の臨場感かなと。

 

とはいえ、この流れはこれからもっと加速していき、戻ることはないだろうし、正しいものは正しい、間違っているものは間違っているという世界になっていくのだろう。全てがクリアになればなるほど。

 

ジャイアンツ85周年キャンペーンで半額になっていた生ビールを飲みながら、考えた。アルコールは身体に良くはない。嫌なことを忘れて楽しむための麻薬みたいなもの。やめたほうがいいんだろうって思うけど、やっぱり楽しくてやめられない。正しいことが全てじゃない。バカになるのも人間らしくていいんじゃないか。